ハマナカモヘアの話
こんばんは。ユウどす。
きょうは以前書いた、モヘアのセミの羽について解説しますぅ。
工場から製品になる前のモヘアを取り寄せてみました。
ちなみに、以前の記事はこちら ↓
抜粋しますと…
おなじみすぎて、みな知らはらへんことどすけど、ハマナカモヘアって、デメリットをメリットにかえたすごい糸なんどすぇ。 ハマナカモヘアはモヘアとアクリル繊維を混ぜとりますけど、混ぜるときに注意せなあかんのが、アクリルの収縮どす。 収縮しすぎると、モヘアが収縮せずに、セミの羽みたいな毛羽が出来てまうんどす。 そんな失敗例を逆手にとって、ハマナカモヘアはあえてセミの羽を出して、その羽を引っ掻いて起毛したんどす。
すると…セミの羽部分は、縮まないモヘアどすから、そのモヘア部分だけを起毛できる…そうすると…糸の表面に出るのはモヘアだけ! しかも起毛部分の長さも均一。 そして、アクリルがしっかり縮んどりますから、毛抜けもない。
ちょっと長ぅなりましたな。
上記のセミの羽ゆうのがどないなもんか、分からないゆうお声がありましたんで、今日はそれをお見せしたい思います。
左から、モヘアの生糸。
これは紡績したてのほやほやな状態どす。
真ん中が、バルキーゆうて、蒸気をあてた後の状態どす。
右が、それを針で引っ掻いて起毛した状態どす。
セミの羽は、この真ん中の、バルキーした状態んとこに現れます。
左が起毛したモヘア、右がバルキーした状態。
違いがなんとなく分かります?
右はなんやごわごわしとりますやろ?
はい。
分かりやすいように黒い上においてみました。
さらに拡大。
なんや、よれよれな感じどすな。
はい、さらに拡大。
分かります?
なんやボコボコしとりますやろ?
まあるい粒が連なったように見えまへんか?
下手くそな三つ編みみたいな。
これがセミの羽状態。
このセミの羽を針でかき出すと…
セミの羽の部分がかき出されて、きれいに起き上りました。
ふわふわどす。
ふわふわと立ち上がってる部分がモヘアの毛。
これを収縮したアクリルがしっかりホールドしとりますから、毛抜けがなくて編みやすい!
さらに仕上がりも美しい‼︎
毛抜けがないから、扱いやすく、美しさもホールド!
な〜んて素晴らしい‼︎ハマナカモヘア。
ゆうことなんですわ。
みなはん、ハマナカモヘア、ごひいきにお願いしますぅ。
コメントを残す