2020-06-14
水無月の話 その3
おばんどす。ユウどす。
今日は、水無月うんちくを…。
この水無月は、京都では6月30日に食べるんどすけど、なんでこの日に食べるんか?
それはこの日が夏越しの祓えといって、半年間の穢れを祓う日やからどす。
茅の輪くぐりはご存知どすか?
京都ではいろんな神社で茅の輪ゆうのが6月になったら設置されます。
この茅の輪をくぐって、穢れや厄を落とすのが夏越しの祓えの京都スタンダード。
そして茅の輪んくくってから、水無月を食べて、無病息災を願うゆうわけどす。
なんや最後にお菓子のご褒美ゆう感じどすな。
そもそもは、室町時代の宮中行事がその起源やといわれとります。
宮中では、旧暦6月1日に、暑気祓、厄祓いのために氷を食べていたんやそうどす。
でも、当時は氷なんて高級品で、公家はんしか食べられまへん。
せやし、氷をもしたお菓子をつくって、食べたんが水無月のはじまり。
水無月が三角なんは、氷をあらわしとります。
塊の氷を切って食べとったんどっしゃろなぁ。
上にのってる小豆は、邪気払いや悪魔祓いの意味があるんやそうどす。
節分の豆(魔滅)と同じどすやろな。
氷に小豆は最高においしい組み合わせ。
それを模した水無月も、また、おいし。
関東でも、水無月はデパ地下の和菓子屋さんには置いてるかもしれまへん。
期間限定販売やと思いますから、見かけたら食べてみとくれやす。
今年は祓いたい厄が世界中にあると思いますし…。
水無月食べて、疫病にかからへんのやったら、ほんま、いうことおまへんのやけどな。
そんな甘い話は、おまへんわな…。
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