2019-06-05
平等院の話 その1
先月、おマナはんと出かけた宇治の平等院。
平等院は、藤原道長の別荘やったとこを、道長の息子の頼通がお寺にしはったんやそうどす。
平等院の中でも有名なんは、この鳳凰堂。
阿弥陀仏をまつっとりますんで、阿弥陀堂ともいいます。
阿弥陀如来がいるのは、極楽浄土。
鳳凰堂は、極楽浄土をこの世に再現したものやといわれとります。
で、鳳凰堂が出来た頃に流行っていたんが末法思想。
末法思想ゆうのは、お釈迦さんが亡くなって2000年後に仏法が廃れるという思想のことなんどすが、おりしもその時期の日本は、道長はんが亡くなって、飢饉や疫病が流行り、戦乱も続いて、世が荒れていたもんどすから、末法=この世の終わりみたいな雰囲気やったみたいどすな。
この世で生きていても幸せになれへんから、あの世で幸せになろうと考えて、当時の人々は、極楽浄土に往生するんを夢みたはったんどす。
そんで、この世に極楽浄土を再現して、この世にいる間に極楽浄土に行くイメトレしはったんどすやろな。
まぁ、そんな末法思想を強調して解説される平等院どすが、また違った見解もできるみたいどす…。
以下、続く…。
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