船鉾の話
今月のマナちゃんのおへやトップページは祇園祭の巡行で、船鉾どす。
祇園祭には、船鉾と大船鉾ゆう二つの船の形をした鉾があります。
前祭の巡行の大トリを飾るんが船鉾。
後祭と巡行の大トリを飾るんが大船鉾どす。
2014年に火災で焼失した鉾が復活したゆうて話題になっとりましたやろ?
それが大船鉾で、この大船鉾が復活したから、後祭も復活したんどす。
実はこれら船鉾と大船鉾は、他の鉾とは一線を画しとるんどすなぁ。
どう違うかゆうと、他の鉾は、真木ゆう柱みたいなんが屋根についとるんどすが…、船鉾にはついとりません。
で、他の鉾にはお稚児さん(長刀鉾以外は人形のお稚児さん)が乗ったはるんどすけど、船鉾と大船鉾には御神体人形が乗ってます。
御神体人形ゆうんは、基本は山に乗ってるもんなんで、船鉾と大船鉾は、山みたいにも感じますが、山には真松ゆう松の木や、杉が乗ってるもんなんで、山ではないんどす。
鉾やら山やらって、話しとりますけど、祇園祭の山鉾ゆうんは、鉾と山に分かれとるんどすわ。
とにかく、船鉾と大船鉾は、他の山鉾とは一線を画しとる訳どす。
これら二つの鉾は、船の形をして、御神体人形として、神功皇后と住吉明神、鹿島明神、安曇磯良を乗せます。
(現在、大船鉾が乗せるのは神功皇后のみ。本来はこの4つを乗せとったんどすけど、神功皇后以外は、復活しとりません)
船鉾が前祭で、大船鉾が後祭なんには意味がありまして…。
船鉾は出陣の船を、大船鉾は凱旋の船を表してるからなんどす。
神功皇后が朝鮮に出陣して、勝って日本に凱旋したゆう神話に由来しとるもんなんどすわ。
神話どすから、とやかく言われとうはないんどすけど、国際的にみたら問題もありまして…。
韓国に配慮して、本来は凱旋鉾ゆうてたんを大船鉾に改名したんやそうどすわ。
せやから、大とつきますけど、船鉾より大きいわけでもないんどす。
で、例によって、大船鉾の写真はありまへん。
暑いんで、後祭には行ってまへん。
船鉾の写真は、去年のどす。
あしからず。
これは、長刀鉾に乗った写真どす。
どこにいてるか、見つけとくれやす。
ユウくんを探せ!
ちなみに、マナちゃんは女の子やし、乗れまへん。
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